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親子レク下見

86小島 淳一 | 2009年 2月 08日 | Herodiscスタッフ | この記事についてつぶやく |

3月14日に行われる
NPO法人東京都自閉症協会 おやじの会 主催イベント
「親子レクリエーション」の下見に
国立市にある東京都多摩障害者スポーツセンター
筑波大学澤江先生(人間総合科学研究科)とおやじの会メンバーで訪れました。

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<センターの備品を真剣にチェックするおやじたち>


3回目となる「親子レクリエーション」は、
発達障害児への運動支援を研究されている澤江先生を講師に
学齢期の自閉症児および発達障害のお子さんと親御さんを中心に
親子で一緒に遊び、その中から 子どもたちのスムーズな体の動きに繋がる
ヒント、アイディアを一緒に探しましょう、というイベントです。


自閉症児や発達障害の子どもたちは
脳の機能障害で、身体を動かすという、脳からの指令が
うまく伝わらない場合が多々あります。


たとえば我が息子(小学5年生/支援級に通学)は
大なわとびやペアでのなわとびはできます。
(つまり自分で縄をまわさず飛ぶだけ)
ですが、単なわとびはどうしてもできません、
縄をまわすという動きと、飛ぶという動きを合わせて行う事ができないのです。

これも脳からの指令がうまく伝わらないのが
原因のひとつだと思われます。

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<センター職員 森さんの説明を真剣に聞くおやじたち>


このイベントでは、様々な専門用具、日常的に手に入るもの
(たとえば新聞紙)を合わせて使用し楽しみながら自然に、
走ったり、飛んだり、投げたりと身体を動かして、
脳の指令と体の動かし方をマッチングしてもらうのが狙いです。
(もちろん、ドッヂビーを中心としたフライングディスクも
人気の種目の一つで、参加者の皆さんに楽しんでもらいます)

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く前回の親子レク ドッヂビーを使用したプログラム>

過去に息子の友達、R君は、
日常手で、何かを強く握るという行為ができませんでした。
(強く握る行為ができないと、日常生活で支障をきたすことがたくさんあります)

このイベントに参加し、
親が床に寝そべった子どもにロープをつかませて引きずるという遊びのなかで、
手で何かを強く握るという行為の「脳と身体」がマッチングしました。
それ以来、強く握ることを意識することが可能となりました。

そうなのです、彼らはけして健常のお子さんに比べて、
身体的に劣っているわけではないのです。
脳からの指令と、身体を動かす行為を繋げることが苦手なだけなのです。

それは何らかのきっかけで繋がることが多々あります。
そのきっかけを考え、その場を作る事はとても大切な事だと思います。

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<実際に用具を真剣に試してみるおやじたち>


ドッヂビーをはじめとする、ヒーローディスクやフライングディスクは、
単純で親しみやすく、また奥が深く、
彼らの「きっかけ作り」に大いに役立つものと確信しています。

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<仕事以上に真剣だったのは 下見後の打合せを兼ねた、乾杯があったから!?>

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