その後も我々は子供たちの笑顔のために、坂井市内を東奔西走した。
体育館内だけでなく屋外の授業も対応した。
屋外は体育館と違い、風の影響を受け易い。
軽いドッヂビーは少し投げるのが難しくなるが、子供たちの笑顔には影響はなかった。
最高の笑顔で我々に応えてくれた。
坂井市だけでなく、福井市内にある福井大附属小からも出前授業の依頼があった。
ドッヂビーの魅力を知った熱血教師から、特別に2コマ90分を用意してくれての依頼だった。
その授業の中で行ったドッヂディスタンス(ドッヂビーを使った遠投)では、
今までスポーツが苦手だった子や女の子がクラスの中で一番遠くに飛ばすという奇跡が起こった。
我々は知っている。
ドッヂビーはそのような子に自信を与える魔法を持っていることを。
ドッヂビー出前授業の噂を聞いて、マスコミの取材にも対応した。
夕方のニュースで見たよと話しかけてくる子供たちもいた。
坂井市内でドッヂビーカーに手を振ってくる子供たちもいた。
ガソリンスタンドに入ったら
「うちの子がお世話になりました。」
とねぎらいの言葉をかけて下さった素敵なお父さんもいた。
一週間の長きに渡る出前授業が終わる頃には、
ドッヂビーとドッヂビーカーは坂井市で話題となっていた。
そして戦いは終わった。
前人未到の過酷なスケジュールをやり切った男たちは、安堵の表情を浮かべていた。
坂井市の未来という、大きなプレッシャーに立ち向かった者にしかわからない達成感だった。
子供たちのためにと悩み苦しみ抜いた一週間であったが、
我々がやり遂げることができたパワーの源は、その子供たちの未来を照らす笑顔だった。
この先、ドッヂビーが子供たちの未来を照らすツールとして脚光を浴びる日が来たら、
いつか坂井市の出前授業が大きな第一歩だったと語られるのだろう。
我々はこの坂井市での日々を忘れない。
君たちの素敵な笑顔を、他の地域にも伝えるため我々の旅は続いて行く。
だから君たちも、
この4戦士の奮闘は忘れる日が来ても、ドッヂビーは忘れないでいて欲しい。
そして最後に、今回のドッヂビー出前授業をサポートして下さった坂井市教育委員会の皆様、
我々を快く受け入れて下さった各小学校関係者の皆様には、心より御礼申し上げます。
しかし、これで坂井市を回るドッヂビーの旅が終わったわけではない。
今回は種を蒔いただけ。
ここからがドッヂビーという大輪の花を咲かせるための始まりなのだ。
ぜひ全国に先駆けてドッヂビーモデル地域になってもらいたい。
我々はこれからも坂井市を、ドッヂビーを、
そしてドッヂビーの魅力を信じてくれる方々を見守り続ける。
もし我々を、ドッヂビーを必要とする機会があればぜひお声をかけて欲しい。
次に訪れるのは、そこのあなたの街かもしれない。
Special Thanks to
坂井市立
木部小学校
兵庫小学校
東十郷小学校
大関小学校
大石小学校
春江西小学校
春江小学校
春江東小学校
加戸小学校
雄島小学校
平章小学校
鳴鹿小学校
明章小学校
高椋小学校
長畝小学校
磯部小学校
三国南小学校
and
福井大附属小学校
Fin.