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USDGC 2005 USDGC Challenge 2005 Team JAPAN  遠征記
会場編 〜其の一〜
Team JAPAN 選手紹介
競技初日の朝を迎えた。彼らに緊張した様子はまだ微塵も感じられない。ロビーでの朝食を済ませ、いざコースへ。選手用パーキングは5番ホールを右に眺めながら直進した左奥にある。40台ほどが駐車でき、ウォームアップエリアにも隣接されていて便利だ。昨年までは赤土が剥き出しだったこの場所も、今年は綺麗にアスファルト舗装がされていた。ティータイム・スタート方式の為、プレーが終了した選手達は随時引き上げていく。パーキングエリアは常時満車に近い状態には
初日の朝。
リラックスした表情の選手達
同じく白井さん。
助手席が期間中の指定席でした。
なっていたが、駐車ができないということは無かった。時刻はまだ8時前、実広君のスタート(9:15)まで約1時間半程ある。体を温めるには充分だ。それぞれにウォームアップを始める。ウォームアップエリアも桁違いに広い。ここだけで初級コースが18ホールは取れそうである。なんとも贅沢な環境で羨ましい限りだ。
佐々木君、スタート前のパット練習
白井さんはスローの感覚を調整中
渡邊君もアップ中
白井さんここでも助手席をキープ。
「何を話してたんですか?」
大変便利でした。
時間を見計らって、スタートの1番ホールティーグランドへ移動する。パーキングエリアからスタート場所までは、送迎用のシャトルカートを利用する。待機しているドライバーに声を掛けたり、逆に「乗っていくかい?」と声を掛けられたりと、大した距離ではないが、ちょっとしたコミュニケーションの場にもなっていた。大いに利用させていただいた。クラブハウスに到着するとドライバーが「Good luck!」と笑顔で片手を挙げエールをくれた。こちらも手を挙げて「Thank you!」と返す。
スタートの1番ティーへ向かう途中、JapanOpen 2006のPRバナーを発見。Japan OpenもUSDGCに負けず劣らず、海外での評価が非常に高いことを今回知った。2006年のイベントには、アメリカは勿論、ヨーロッパや台湾を含め海外から総勢60〜70名のエントリーがあるのではないかと予測されている。過去に例の無い程の国際色豊かなイベントになることだろう。その評判を聞けば聞くほど、楽しみでならない。6月の本番に向け、既に準備は着々と進行をしている。
クラブハウス前に飾られた、2006年のPRバナー
この先を左に折れると、1番ティーがあります。
ここUSDGCでも上位で活躍を続ける世界のトッププロ達が各国から集合する。ひとりでも多くの日本選手とその瞬間を共有し、有意義な時間を提供したい。並べられたバナーを眺めながら、そんな事をふと考えた。
 
選手に対するチョッとした気遣いが感じられます。

クラブハウスの2階がベランダになっており、スタート待機エリアがある。当然のことながら選手やギャラリーが少なからず集まっていた。スタート直前の体をほぐせという事か、ウォームアップ・マットが用意されていた。佐々木君と渡邊君が早速とばかりに横になり、ストレッチを始める。「あぁ〜気持ちいい〜」とは二人の弁。この場所には大会期間中マッサージ師が常駐しており、選手の要望にも応えていた。

時計の針に従って、オフィシャル・トーナメント・スターターのアンディ・グリーンが選手一人ひとりの出身地と名前を声高らかにコールする。選手達はそれを合図に、次々とティーオフをしそれぞれの挑戦をスタートさせる。実は、私とアンディとは1996年にコロラド州アスペンでの大会でラウンドを共にしたことがあり、2年前のUSDGC初参戦の際にはお互い驚き、再会を喜び合ったものだ。毎年ここで会うたびに、「元気だったか?」と声を掛けてくれる。彼は途中で昼食を挟みながら、第1組から最終組がスタートするまで、4日間全ての選手を送り出してくれた。

実広君を皮切りに、我々も競技開始。よく晴れた空、乾いた空気、風は無い。コンディションには恵まれた。大いに楽しみ、思い切ってプレーをしよう。4選手の健闘を祈りながら……。
1番ホールのティーグランド。73mの投げ下ろしホールですが、スタートエリア独特の雰囲気を持っていて、上位陣もミスショットを誘われます。
6番ホール。121mで左は池。バスケットは池の畔の砂地に立っています。
7番ホール、88m。高さ約5mの竹柵で半径10mが囲まれています。ストレートで通せれば全く問題なし。右上から角度をつけたハイザースローをする選手が多かったようですが、左奥の池へ繋がる崖がプレッシャーとなります。
柵の前で阻まれてしまった場合は、こんな状況から次のスローを強いられることになります。
17番ホール。82mの投げ下ろし、アイランドホール。
ティーから見ると、バスケットの向こうには池が口を開けて待ち構えています。
干草の俵で囲まれているため、地面を滑らせることができません。完全に俵を越えなければリティー(投げ直し)となり1投罰。
約4時間を要して初日の18ホールが間もなく終了する。既にホールアウトをしたであろう他の選手達が、クラブハウス2階デッキから、最終18番ホールをプレーする選手達を見つめる。その中に、日本選手の顔もあった。アテストを終え、デッキへと向かう。思うように皆プレーができたのだろうか。「どうだった?」自然と口をついた。初日の結果は、実広(64の4アンダー)は183選手中19位タイの大健闘。続いて高橋106位タイ(73の5オーバー)、白井(81の13オーバー)は162位タイ、佐々木、渡邊が共に(83の15オーバー)169位タイとなっていた。実広君は明日の第2ラウンドで、Japan Open 2004の覇者、エブリ・ジェンキンスと同じ組でプレーすることがわかった。それだけではない、ケン・クライモやデビッド・フェルドバーグ、スティーブ・リコなどをスコアでも上回り、彼らを2組前で送り出してのスタートとなるのだ。全選手中で初日トップに立ったのは、8アンダーの60というスコアで5人が並んだ。スコット・マーティンは長身のレフティー。ポーカーフェイスでプレー中は常にサングラスを掛けている。スウェーデンの若きベテラン、ジェスパー・ランドマーク。2005 PDGA PRO WORLDの覇者、ネーザン・ドス。コンパクトなスローフォームながら裕に150mを越えるディスタンス力を持つ、スティーブ・ブリンスター。Japan Open 2004で来日、日本大好き好青年のクリス・スプラッグ。以下にも、バリー・シュルツ、ブライアン・シュウェバーガー、ケビン・マッコイ、マイケル・ジョハンソン、ジョー・メラーなど、有力選手がひしめき合う。

またまだスタートしたばかり。この先、どんな展開になっていくのかは神のみぞ知る領域だ。少々出遅れてしまったと思っているのか、こんなはずではなかったとプレーを振り返っているのか、渡邊君の落ち込みようは写真をご覧の通り。しかし、次の日からの渡邊君、若さにものを言わせ、怖いもの知らずの思い切ったプレーを展開し、驚異の追い上げを始めることになる。白井さん、佐々木君の二人は年の功か?!、ラウンド後は余裕の笑顔で今日のプレーを分析していた。
サングラスを掛け、車中で一人落ち込む渡邊君
対照的に笑顔の白井さんと佐々木君
プレーしながら、こんな光景にも出会います。
あと、3日もプレーできる。そう思えば元気も希望も湧いてくるというもの。気分転換にホテルへ戻り、近くのスーパーマーケットへ買い物に出かけた。それぞれにお土産になりそうな物を探しながら、店内を歩いて回る。新たな鋭気を充分に養って、明日からのプレーにつなげよう。

次回は1/26(木)更新予定です。
セカンド・ラウンドの模様をはじめ、驚異の蟻の巣やホールインワン賞、気候や食事についてレポートいたします。
どうぞお楽しみに!


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